ストリームレコーダーは、HLS形式の動画を手軽にMP4形式で保存できる便利なChrome拡張ツールです。一方で、NetflixやAmazon PrimeなどのVODでは、DRM(デジタル著作権管理)保護により「ダウンロード不可」のエラーが頻発し、多くのユーザーがダウンロードに失敗するケースも見受けられます。
本記事ではChrome拡張機能「ストリームレコーダー」の使い方について詳しく解説いたします。加えて、実際のユーザーレビューや、動画が保存できない際の原因と具体的な対策も合わせてご紹介します。さらに、多機能で安定性の高い代替ダウンロードソフトについても詳しく説明します。ストリーミング動画の保存方法でお悩みの方は、ぜひお読みいただき、ご自身に合った最適なツール選びの参考にしていただければと思います。
ストリームレコーダーとは?
ストリームレコーダーは、HLS(HTTP Live Streaming)形式のストリーミング動画や生配信をmp4の形式で保存できるブラウザ拡張機能です。現状はChromeのみ対応しており、Firefoxなどほかのブラウザでの利用はできません。
近年、GYAO!やイープラス、Twitchなど、多様な動画配信サイトがストリーミング方式でコンテンツを配信しています。ストリームレコーダーを利用すれば、こうした多様なストリーミング動画を簡単かつ効率的に保存できるため、日常的な動画視聴の幅が広がります。
以下では、ストリームレコーダーの使い方について、Chromeへの追加方法、動画ダウンロード手順、保存先の確認方法に分けて丁寧に説明していきます。
ストリームレコーダーの使い方
さて、これからストリームレコーダーの使い方を解説しましょう。
2.1Chromeへの追加方法
Chromeウェブストアにあるストリームレコーダーの公式サイトにアクセスし、「Chromeに追加」をクリックします。続けて表示される「拡張機能を追加」を選択すると、ストリームレコーダーがChromeにインストールされます。
2.2ストリームレコーダーの動画ダウンロード・録画方法
ストリームレコーダーで動画を保存する際、動作モードから2種類を選択して使えます。
2.2.1通常モード(ダウンロード)
HLSを利用したライブストリーミングの動画は、通常モードで動画インデックスを検出することで、高速にMP4形式でダウンロードできます。しかし、ネットワーク環境によっては、ダウンロード中に映像が途切れる可能性がある点に注意が必要です。高品質な動画を保存したい場合は、ダウンロード後に動画編集ソフトを用いて、途切れた部分をカットすることをおすすめします。
➡通常モードでのダウンロード手順
- 保存したい動画の再生ページを開く。
- ストリームレコーダーのアクションボタンが大きく赤くなり、「ストリームを検出しました」と表示されるのを確認する。
- アクションボタンをクリックし、ダウンロードページへ。
- ダウンロード可能な動画の「保存」ボタンを押してPCに保存。
注意点: 品質設定(「品質-最高」)をクリックして画質の選択が可能。
2.2.2キャプチャモード(録画)
動画サイトの動画をまるごと保存したいと思いませんか? キャプチャモードを使えば、再生中の動画をそのままパソコンに録画できます。画質を落とさずに、好きなシーンを何度も見返せるのでとても便利! ただし、ネット環境やサイトの設定によっては、うまく録画できない場合もあるので注意が必要です。まずは、録画したい動画のページで「キャプチャ」ボタンのようなものを見つけて試してみましょう。
➡キャップモードでのダウンロード手順
- 録画したい動画のページをChromeで開き、ストリームレコーダーのアイコンをクリック。
- ページ上部の切り替えボタンで「通常モード」から「キャプチャモード」を選択。
- 動画の再生位置を録画開始したい部分まで調整。
- ページ内の「保存」ボタンを押して録画を開始。
- 録画が完了するまで、動画の再生画面を閉じずにそのまま再生を継続。
- 録画が終了するとPCに保存される。
注意点: 録画中に動画再生画面を閉じると録画が途中で終了してしまうため、必ず開いたまま録画完了まで待ちましょう。
2.3ストリームレコーダーの動画の保存先
ストリームレコーダーで保存した動画は、通常「C:/Users/ユーザー名/Downloads」に保存されます。保存先を変更するには、Chromeの設定メニューから「詳細設定」→「ダウンロード」へ進み、「保存先」の「変更」ボタンで新しいフォルダを指定してください。
ストリームレコーダーの評判・口コミ
Chromeウェブストアでストリームレコーダーのレビュー:4.1/5、ストリームレコーダーのレビューに関する情報は、Chromeウェブストアのページに掲載されています。ここでは、ユーザーからの評価やコメントを確認できます。
ユーザー評価の概要
- 多くのユーザーが、インターフェースが直感的で使いやすいと評価しています。動画のダウンロードが簡単にできる点が好評です。
- HLSストリーミング動画をMP4形式で保存できるだけでなく、ビデオキャプチャ機能も備えているため、幅広い用途に対応できるとされています。
- 一部のユーザーからは、特定のサイトで動画が途中で止まる、またはダウンロードできないという報告があります。特にDRM保護された動画には対応していないため、その点が不満として挙げられています。
- 動画の長さが長い場合や、通信環境が不安定な場合に、ダウンロードが途中で止まることがあるという意見も見受けられます。
これらのレビューを参考にすることで、ストリームレコーダーの利点や欠点を理解し、使用する際の参考にすることができますでしょうか。
ストリームレコーダーで保存できない原因と対処法
ストリームレコーダーは手軽に動画保存できるツールですが、口コミでは「使えない」「途中で止まる」といったトラブルも見受けられます。ここでは保存できない主な原因と基本的な対処法を解説します。
4.1よくある原因とケース解説
ケース① 未対応の動画形式
ストリームレコーダーでダウンロードできるのは、主にHLS形式の動画となります。 Flash形式やDRMで保護された動画は、残念ながら対応していません。Flash形式は古いタイプの動画配信方式で、多くのサイトではもう使われていません。DRMは著作権保護のため、自由にコピーできないようにするための技術です。また、WebRTCやMedia Source Extensions + WebMといった、比較的新しい形式の動画については、今後対応していく可能性はありますが、現時点ではすべての動画に対応しているわけではありません。
ケース② ダウンロード速度が遅い、またはダウンロード不可
ストリームレコーダーで動画をダウンロードする際、思ったように速度が出ないことがあります。その原因として、インターネット回線、パソコンの性能、サーバー側の設定、ストリームレコーダーのメモリ使用量などが考えられます。インターネット回線が遅いと、当然ダウンロード速度も遅くなります。また、パソコンのCPU性能が低い場合や、メモリが不足している場合も、動画の処理が遅くなり、ダウンロード速度に影響が出る可能性があります。さらに、動画を配信しているサーバー側で、帯域制限や同時接続数の制限が設けられている場合、ダウンロード速度が制限されることがあります。
ケース③ ブラウザの問題
ブラウザにインストールしている他の拡張機能と、ストリームレコーダーが競合してしまうと、正常に動作しなくなることがあります。また、ブラウザ自体にバグがある場合も、ストリームレコーダーがうまく機能しない原因となります。また、動画サイトの設定が変更され、動画のダウンロードが許可されていない場合、どんな拡張機能を使っても動画を手に入れることはできません。さらに、ストリームレコーダーの拡張機能自体にバグが含まれていたり、古いバージョンのブラウザに対応していないといったことでダウンロードできなくなるかもしれません。
4.2保存できない時の基本的な対処法
これらは代表的な問題点ですが、他にも色々あるでしょう。更新や別の手段を試せば、解決の道が見えてくるかもしれません。具体的なエラーメッセージは記事最後の「よくある質問」で確認できます。ストリームレコーダーを使って動画をダウンロードする際、うまくいかないことがありますよね。そんな時は、まずは基本的な対処法を試してみましょう。
対処法①時間をおいて再試行
ブラウザのキャッシュをクリアしてから再試行すると効果的。
対処法②ネットワーク環境の確認
回線速度、Wi-Fi接続の安定性などを確認。
対処法③広告ブロッカーなどの影響を確認
一時的に無効化して動作を確認しましょう。
対処法④ブラウザのアップデート
最新版にアップデートすることで、バグが修正される可能性がある。
対処法⑤ストリームレコーダーのアップデート
最新版にアップデートすることで、対応が追加される可能性がある。
上記を試しても解決しない場合は、ストリームレコーダーの代わりに、専門的なPCダウンロードソフトをおすすめします。
多機能ダウンロードソフトStreamGaGaをご紹介
近年、ストリームレコーダーをはじめとするCocuCut、動画ゲットなどの拡張機能は、動画サイトの仕様変更・制限強めによってダウンロード機能が無効となる場合が増えています。特にYouTubeなどの無料動画サイト以外のコンテンツを保存しようとすると、多くの困難に直面しがちです。
また、2020年11月頃、ストリームレコーダーはサービスの提供が一時停止されました。今後、復活したとしても再度停止する可能性があるため、万が一に備えてストリームレコーダーの代替となるStreamGaGaを検討しておくことをおすすめします。
「動画ダウンロードで何度も失敗してしまう」「手軽に安定して保存したい」とお悩みの方は、ぜひ信頼性と機能性に優れた専用動画ダウンロードソフトを試してみてはいかがでしょうか。「StreamGaGa」は多くの難解な課題も解決し、ストリーミング動画の保存を快適にサポートしてくれます。
5.1StreamGaGaの特徴
StreamGaGaは、HLS動画のダウンロードももちろん、Amazon Prime、Netflix、Disney+、Hulu、U-NextなどのVOD動画、M3U8動画、MPD動画をダウンロードできる便利なダウンロードソフトです。
- 高速で同時ダウンロード
StreamGaGaは、複数のビデオを同時に高速でダウンロードする能力に優れています。この機能は、時間を節約しながら大量のコンテンツを効率的に保存したいユーザーにとって非常に便利です。複数のスレッドを活用することで、一度に複数の動画をダウンロードでき、そのプロセスは非常にスムーズです。
- 動画形式の変換機能:
ダウンロードしたビデオをMP4などの一般的なフォーマットに簡単に変換できます。この変換機能により、ダウンロードしたビデオはほとんどのデバイスやプレーヤーで互換性を持って再生可能となります。ユーザーは特別なソフトウェアを別途用意することなく、すぐに動画を楽しむことができます。
- 予約自動ダウンロード
StreamGaGaには予約ダウンロード機能も装備されています。これにより、ユーザーはリリースされる新しいエピソードや特定の時間に公開されるコンテンツを事前に設定して自動的にダウンロードすることが可能です。忙しいユーザーでも、自分のスケジュールに合わせてコンテンツを手に入れることができます。
- 広告除去機能:
広告が多く含まれる動画をダウンロードする際、StreamGaGaは動画から広告を除去する機能を提供しています。これにより、視聴体験が中断されることなく、スムーズで快適な動画視聴が可能となります。
StreamGaGaが他ソフトと異なる点を知りたいなら、この比較表が参考になるはず。
ソフト |
StreamGaGa |
ストリームレコーダー |
レビュー | Reviews.ioレビュー:4.4/5 | Chromeウェブストアレビュー:4.1/5 |
対応サイト | 有料配信サイト含め1000以上のサイト | 限られた無料配信サイトのみ |
字幕 | 自動検出、SRTファイルも対応 | 非対応 |
音声 | 音声のみ保存可能 | 音声の抽出に未対応 |
画質 | 最大8Kまで選べる超高画質 | 1080Pまで |
暗号化hls | ダウンロード可能 | ダウンロード不可 |
対応VOD | Netflix、アマプラやHuluなど45以上 | 非対応 |
StreamGaGaは有料必須というイメージかもしれませんが、実は無料試用版もダウンロードできるんです。しかも3本までの動画なら、全機能をお試しいただけます。安定して動作し、長編映画やドラマもすっきりダウンロード。複数追加や一括管理もばっちり対応しています。多くのコンテンツを一気に処理することも可能です。さらに返金プランまで付いているため、万一ダウンロードがうまくいかなかった場合でも心配無用です。
多機能ダウンロードソフト「StreamGaGa」は、その高速性と多機能性で多くのユーザーから高い評価を受けています。このソフトウェアの主な特長を以下に詳しく説明します。
5.2StreamGaGaの使い方
さて、StreamGaGaを使う上でのステップを説明します。ちなみに、ストリームレコーダーの利用経験がある人なら、既に知っている手順と同じなので、動画ダウンロードもあっという間です。
まず、StreamGaGaの公式サイトからダウンロードして、インストールします。無料版で3本の動画を保存ことができます。
ダウンロードしたい動画のあるウェブサイトのURLをコピーして、StreamGaGaに貼り付けます。ログインが必要な場合もありますのでご注意を。
動画を再生すると自動的に解析がスタートし、ダウンロード設定が表示されます。「今ダウンロード」を押せば、ダウンロードは開始されます。
無料版で色々試して満足したら、有料版へのアップグレードをおすすめします。最初に保存できるのは3本までですが、もっと沢山保存したい方は有料版への移行が必要となります。
購入後、製品購入時のアカウントでログインし、ライセンス認証を完了させます。
まとめ
今回、ストリームレコーダーとStreamGaGaの2つの動画保存用ツールについて詳しく解説しました。ストリームレコーダーは無料かつ手軽にHLS動画を保存できますが、対応できる動画サイトや機能に制限があるため、保存失敗が散見されます。確実に多様な動画をダウンロードしたい場合は、StreamGaGaのような多機能高性能ソフトの利用がおすすめです。それに対して、StreamGaGaは有料ですが、1000以上のサイトに対応。多言語字幕・音声の抽出など、豊富な機能を提供しています。ぜひ一度、StreamGaGaを試して、動画ダウンロード生活を劇的に変えてみてください。
よくある質問
Q1.ストリームレコーダーでYouTubeビデオをダウンロードできないのはなぜ?
ブラウザの不具合や拡張機能が原因で、ダウンロードが途中で止まることがあります。また、YouTubeが技術的な仕様変更を行うことがあり、その影響でダウンロードができなくなることがあります。この場合、ブラウザの拡張機能を無効にするか、別のブラウザを使用してみることが推奨されます。また、StreamGaGaのような安定したダウンロードソフトを検討することが考えられます。
Q2.ストリームレコーダーの利用中のエラー一覧
エラーメッセージ | 原因と対処法 |
---|---|
Error: suitable demuxer not found | 動画のロードに失敗。10秒ほど待ってリロード。 |
シークレットモードで動作しない | Chrome85の仕様変更によるもの。次期バージョンで修正予定。 |
403 | サーバーからのアクセス拒否。ファイルへのアクセス制限、同時アクセス制限など。 |
404 | 対象ファイルが存在しない。サーバー側の問題の可能性。 |
408 | タイムアウト。回線状況を確認し、時間帯を変えて再試行。 |
Failed to fetch | サーバーに接続できない。ネットワークの不安定、サーバーダウン、広告ブロッカーなど。 |
ライブ動画録画が途中で止まる | 特定サイトでは元の動画タブを開き続ける必要がある場合も。インデックスファイルのURLが変更される場合も。 |
Q3.ストリームレコーダーで動画を保存するに関する著作権
ストリームレコーダーのような拡張機能で動画を保存する際には、著作権に関する法律を遵守する必要があります。特に日本国内では、著作権者の許可なくアップロードされた動画を知りながらダウンロードすることは法律で禁じられています。
しかし、保存した動画を個人的に視聴することは問題ありませんが、再配布や商用利用は著作権侵害となる可能性があります。また、動画を再配布する場合は、必ず著作権者からの許可を得る必要があります。